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神戸物語 9 (転載禁止)メイと亜希子の再会編

「亜希ちゃ〜ん」

この声はお姉ちゃんの「メイ」の声です。

お家を出て約四十分。
亜希子さんとの待ち合わせ場所に
やっと辿り着きました。


お姉ちゃん、走ってきたのかな?


はぁ、はぁ、と息を弾ませながら

「ごめん、遅くなってごめんよぅ。
待たせて、ほんまごめんね。」

と亜希子さんに言っています。

だいぶ息が上がっているようですよ。

「ううん、私も今、着いたとこ」
と亜希子さん、ニッコリ笑顔で
答えてくれました。

四ヶ月ぶりに再会したメイと亜希子さん。

先ほどからお互いに手を取り合って
ゆっくりと言葉を噛み締めながら
話ています。


「亜希ちゃん、元気だった?
お父さんやお母さんは元気?
姫路は変わりない?」


「うん。元気だよ。みんな元気。
変わりないよ。
メイちゃんは?メイちゃんは元気?
皆さん、元気?」


「うん。うちもみんな変わりないよ。
みんな元気にしてる。
今日はゆっくりしていってね
こちらに来てくれてありがとう。」


「こちらこそお呼ばれありがとう。
今日一日、宜しくね。」


メイや私達一家が、神戸に引っ越しを
するまで亜希子さんとメイは中学生時代
いつも行動を共にし、会話をしていました。
はたから見ていても、本当に仲良しの
二人でしたよ。

それが、四ヶ月、離れ離れになっていたのですから、とても寂しかった事でしょうね。


四ヶ月って短い期間のようですけど、
二人にとっては長かったはず。

メイと亜希子さんが再会出来て私、とても嬉しいです。

私も亜希子さんのお顔が見れて良かった。

 

今日は神戸の港で花火大会が開催されます。

メイは亜希子さんを連れて花火大会に行くと
昨夜話ていました。

神戸の夜空に何万発の花火が打ち上げられます。


きっと素晴らしい夜・思い出になるはず。

では皆様、次回に。

ご機嫌よう。

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神戸物語 8 (転載禁止)亜希子、神戸・元町へ到着編

こんにちは。「メイ」の妹の「アン」です。
神戸での幕の語手は私が担当させて頂きますね。
よろしくお願い致します。

亜希子さんは、今、ちょうど元町駅に到着したところです。

電車のドアが一斉に開いた途端、乗降する人々が溢れ出し、その人の多さを見て亜希子さん、

「この人の多さはなんなのう??
これじゃぁ、出口が何処にあるのか
見えないよぅ。わからない。」
と驚いて不安気にオロオロしています。


私も何度か元町駅を利用していますが、この人の多さにはなかなかなれません。

はじめてこの駅に降りたった亜希子さんならなおさらの事でしょう。


「あっ、出口って書いてある。こっちや。」
亜希子さん、なんとか改札へ通じる階段を見つけて慌てて走って降りていきました。

元町駅の階段は石畳で出来ています。
亜希子さん、滑りやすいので気をつけて
降りて下さいね。


改札を出ると、すぐ左手に出口があります。
本当ならお姉ちゃん「メイ」がそこで待っているはず。


しかし、いない。

亜希子さん、また、出口でもキョロキョロ、
アタフタしだしました。
「ここ出口だよね。あれ?違うのかな?
待ち合わせ時間、十一時だよね。メイちゃん、いないよぅ。」
時間は十一時を少しまわっています。

元町駅の入り口前にはJRAがあり、スポーツ新聞を持った伯父さん達で周辺が溢れていて
亜希子さん、その光景を見てちょっと緊張したようです。
お姉ちゃん、まだかな?

今日は快晴。真夏日です。
お出かけにはもってこいの一日になりましたね。


お姉ちゃん、早くこないかな?
亜希子さん、汗だくになって待っていますよ。

 

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神戸物語 7 (転載禁止)メイの妹、アンの登場編

皆さん、こんにちは。
お元気ですか?
「メイ」の妹、「アン」です。
今日、亜希子さんが姉の「メイ」に会いに
元町に来られます。

姉のメイは、いつもより一時間ほど
早起きして準備していました。

「この服どう?あっ、あんたのその服貸して!」

私達、姉妹は服のサイズも趣味も似ているので
よく兼用して服を着ます。
いつも出かける時は、服を取っ替え引っ替えして
着るのですが、いつのまにか目の前に
衣服の山が出来ていて、片付けに一苦労するのです。
今日も朝から姉は服を取っ替え引っ替えしていますよ。
その様子を見て、なんだかおかしくて
私、笑っちゃいました。

神戸に引っ越して来てから、
洋服を購入する機会がとても増えましたね。

なんていったって、神戸は「ファッションの都市」ですから。
お洒落な洋服がいっぱい販売されています。
あっ、うちのお店にも洋服、売っています。
ベトナムから輸入した「アオザイ」。

ベトナムの民族衣裳です。
日本人の皆さんにもとても似合うと思います。
また、一度、着てみてください。
素敵ですよ。

メイは今日は花柄のピンクのワンピースを
着ると決めたようで、片付けもそこそこに
先ほど慌てて、家を出て行きました。

十一時に元町駅の改札前で、亜希子さんと
待ち合わせ。
もう、十時半です。
お姉ちゃん、間に合うのかな?
気をつけていってらっしゃい。

 

 f:id:enkei4616579:20161230232900j:image

神戸物語 6 (転載禁止)電車の車窓から編

その美しい海は「明石海峡」と呼ばれます。
皆さん、ご存知ですか?
あの古典で有名な紫式部原作の「源氏物語」と
言うお話。
(勿論、ご存知ですよね?)

その主人公・「光源氏」が若かりしき頃、
罪をおかしこの地、「明石」「須磨」に流されるのです。
私等はそんな歴史ロマンを思い出し、この地を見るのですが、亜希子ちゃんはどうでしょう?

先ほどからじっと海に魅入ってしまっています。
よほど海の美しさが心に響いたのですね。

海だけでなく、近くには「須磨離宮公園」もありこのあたりはとても素敵な場所なんです。

皆さんもまた、機会があれば一度お越し下さいね。

そして、十分程経過すると車窓の景色が瞬く間に、街の光景へと変化していきます。
そうです。やっと目的地の「神戸」に到着したのです。
「わぁ、神戸だ。神戸だ。」
亜希子ちゃんは身を乗り出して大きな声で
話しています。

後、一駅で待ち合わせ場所の「元町」駅。
メイちゃんが駅の改札口前で待っています。

 


[user_image 1a/36/eaeef4f0217d27dc5b02c573a68bc5da.jpg]

 

<a href="http://www.kobe-park.or.jp/rikyu/">須磨離宮公園</a>

 

<a href="http://umion.la.coocan.jp/genji/genji.htm">源氏物語・明石、須磨編/a>f:id:enkei4616579:20161227202533j:image

 

神戸物語 5 (転載禁止)亜希子、神戸へ出発編

この章・姫路での幕の進行は「塾」を経営している「私」が引き受けますね。 皆さん、宜しくお願いします。
今、亜希子ちゃん達、高校生は夏休みに入っています。一年生、亜希子ちゃんは高校の合格発表を一緒に見に言った真由美ちゃんと同じクラスになりました。真由美ちゃんとは中学も塾も同じで気心が知れていますからね、それなりに楽しい日々を過ごしたようですよ。
今日も塾に一緒に通ってきています。そうそう、勉強も二人でよく頑張りました。

 

 

ただ、やっぱり亜希子ちゃんにとっては、神戸に引っ越しした「メイちゃん」と過ごした日々がとても懐かしいらしくて「メイちゃんに会いたい。」と塾でいつも私に話をしています。

そして、明日、はじめて亜希子ちゃんは一人で電車に乗って神戸まで行く事になっています。
亜希子ちゃんの躾に厳しいお父様は亜希子ちゃんが一人で神戸に行く事を「危ない」と最初、反対されていました。
でもね、亜希子ちゃんはもう高校生です。いつまでも子供ではありませんし、お友達のメイちゃんに会いに行くわけですから、お父さん、大丈夫ですよ。きっと亜希子ちゃんにとって有意義な1日になるはずです。
なんていったって明日は、神戸で花火大会があるのですから。
8月上旬に毎年、神戸の夜景を背景に約一万発の花火が打ち上げらる花火大会が開催されます。
それは本当に見事なもので、きっと亜希子ちゃんにとってもメイちゃんにとっても素敵な思い出に
なるはず。
素敵な思い出をいっぱい作って亜希子ちゃんと
メイちゃんの友情がさらに深まる事を先生は祈っています。
友情ってかけがえのないものですものね。

亜希子ちゃん、また、帰ってきたら
神戸のお話を聞かせてくださいね。待っていますよ。

この章・姫路での幕の進行は「塾」を経営している「私」が引き受けますね。 皆さん、宜しくお願いします。
今、亜希子ちゃん達、高校生は夏休みに入っています。一年生、亜希子ちゃんは高校の合格発表を一緒に見に言った真由美ちゃんと同じクラスになりました。真由美ちゃんとは中学も塾も同じで気心が知れていますからね、それなりに楽しい日々を過ごしたようですよ。
今日も塾に一緒に通ってきています。そうそう、勉強も二人でよく頑張りました。

ただ、やっぱり亜希子ちゃんにとっては、神戸に引っ越しした「メイちゃん」と過ごした日々がとても懐かしいらしくて「メイちゃんに会いたい。」と塾でいつも私に話をしています。

そして、明日、はじめて亜希子ちゃんは一人で電車に乗って神戸まで行く事になっています。
亜希子ちゃんの躾に厳しいお父様は亜希子ちゃんが一人で神戸に行く事を「危ない」と最初、反対されていました。
でもね、亜希子ちゃんはもう高校生です。いつまでも子供ではありませんし、お友達のメイちゃんに会いに行くわけですから、お父さん、大丈夫ですよ。きっと亜希子ちゃんにとって有意義な1日になるはずです。
なんていったって明日は、神戸で花火大会があるのですから。
8月上旬に毎年、神戸の夜景を背景に約一万発の花火が打ち上げらる花火大会が開催されます。
それは本当に見事なもので、きっと亜希子ちゃんにとってもメイちゃんにとっても素敵な思い出に
なるはず。
素敵な思い出をいっぱい作って亜希子ちゃんと
メイちゃんの友情がさらに深まる事を先生は祈っています。
友情ってかけがえのないものですものね。

亜希子ちゃん、また、帰ってきたら
神戸のお話を聞かせてくださいね。待っていますよ。

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神戸物語 4 (転載禁止)夏休みを迎える編

この章・姫路での幕の進行は「塾」を経営している「私」が引き受けますね。 皆さん、宜しくお願いします。
今、亜希子ちゃん達、高校生は夏休みに入っています。一年生、亜希子ちゃんは高校の合格発表を一緒に見に言った真由美ちゃんと同じクラスになりました。真由美ちゃんとは中学も塾も同じで気心が知れていますからね、それなりに楽しい日々を過ごしたようですよ。
今日も塾に一緒に通ってきています。そうそう、勉強も二人でよく頑張りました。

ただ、やっぱり亜希子ちゃんにとっては、神戸に引っ越しした「メイちゃん」と過ごした日々がとても懐かしいらしくて「メイちゃんに会いたい。」と塾でいつも私に話をしています。

そして、明日、はじめて亜希子ちゃんは一人で電車に乗って神戸まで行く事になっています。
亜希子ちゃんの躾に厳しいお父様は亜希子ちゃんが一人で神戸に行く事を「危ない」と最初、反対されていました。
でもね、亜希子ちゃんはもう高校生です。いつまでも子供ではありませんし、お友達のメイちゃんに会いに行くわけですから、お父さん、大丈夫ですよ。きっと亜希子ちゃんにとって有意義な1日になるはずです。
なんていったって明日は、神戸で花火大会があるのですから。
8月上旬に毎年、神戸の夜景を背景に約一万発の花火が打ち上げらる花火大会が開催されます。
それは本当に見事なもので、きっと亜希子ちゃんにとってもメイちゃんにとっても素敵な思い出に
なるはず。
素敵な思い出をいっぱい作って亜希子ちゃんと
メイちゃんの友情がさらに深まる事を先生は祈っています。
友情ってかけがえのないものですものね。

亜希子ちゃん、また、帰ってきたら
神戸のお話を聞かせてくださいね。待っていますよ。f:id:enkei4616579:20161225010513j:image[uploading:51656C7C-1A11-4DCE-852E-60A048DBA637/L0/001]

神戸物語3 (転載禁止)メイの生い立ち編

こんにちは。はじめまして。
この章・神戸での幕は「メイ」の妹、私、「アン」が物語の進行を引き受けさせて頂きますね。

お姉ちゃん、失礼、「メイ」は神戸に引っ越した後、商業の専門学校に通い、うちの母と兄が開業した神戸・元町の高架下の商店街の骨董品のお店を手伝うようになります。「メイ」は妹の私から見ても本当にしっかりしていて、賢い人です。

 

 

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彼女はベトナム語・日本語・中国語・英語・フランス語と五カ国が話せるんですよ。凄いでしょ。そんな事から上に書いた仕事以外にも通訳も頼まれてしています。
性格は明るいし、人当たりが良いので商売にとても向いていると思うんです。お姉ちゃんがお店に手伝いに来るとお客さんの輪ができます。とても楽しそうに会話しているんですよ。会話が上手な「メイ」。私はそんなお姉さんが大好きです。
えっ、それより私?私の事ですか?私は十人いる兄妹の末っ子にあたります。幼い頃からお姉ちゃんの後をよく追いかけていました。ベトナムから日本へとうつりかわってきて、お姉ちゃんと私は一緒に様々な事を乗り越えてきたんです。とても絆が深い姉妹だと思いますよ。では、では物語を「再開」しますね。

「再開」
神戸に引っ越してから四ヶ月、「メイ」の元へ姫路に住んでいた頃にとても仲良くなった「亜希子」さんが会いにやってくるそうです。
メイはとても楽しみにしているみたいで
「アン、明日の日曜日、亜希ちゃんが元町まで
来てくるんやって。めちゃくちゃ会うん久しぶりやから、楽しみぃ。なぁ、アン、明日、どんな服きよ。どこ行こう。」
と、一日前から一人ではしゃいでいます。桜が美しかった三月に亜希子さんと別れてから、久々に会うんですものね。気持ちとてもよくわかります。


そして亜希子さん、無事合格した高校でどのように過ごされているのでしょうか?気になるところですね。明日、お元気なお顔が見れますように。私も楽しみにしています。
次章は「塾の先生」に語り手をバトンタッチしますね。皆さん、次にお会いできる時までご機嫌よう。